住宅ローンの利用限度限度額は通常年収の7〜9倍程度が目安になります
住宅ローンの審査に通過するためには、申し込む人の年収が重要になります。年収が多ければ多くの金額を借り入れても問題なく返済を行うことができますし、逆に年収が少なければ少額の借入であっても返済には苦労することになります。
それでは実際に住宅ローンの審査に通過するためには、年収についてはどの程度の金額が目安になるのでしょうか。
住宅ローンの審査では「返済負担率」が重視されることになります。返済負担率というのは収入全体における毎月の返済額の負担割合のことであり、「住宅ローンの年間返済額÷年収×100」という計算式によって算出されることになります。
返済率の目安はおよそ25%程度が目安とされています。収入全体のおよそ4分の1程度が、無理なく返済することができる限度額であると考えられているのです。
それでは年収それぞれについて、具体的にはどの程度の金額までであれば借入が認められるのでしょうか。年収については税込みの金額ではなく、税金や社会保険料を差し引いた手取りで考えてください。
税込み年収の8割を手取りの年収と考えればよいでしょう。返済期間は35年、金利については一般的な住宅ローンの変動金利を0.65%、フラット35の固定金利を1.74%とします。また返済負担額については目安とされている25%で考えます。
上記条件で計算してみると、年収が300万円の人の場合には一般的な住宅ローンの借入可能額の目安は2350万円であり、またフラット35を利用した場合には借入可能額の目安は1960万円になります。
また年収が500万円の人の場合には一般的な住宅ローンの借入可能額の目安は3910万円であり、またフラット35を利用した場合には借入可能額の目安は3270万円になります。
住宅ローンを利用することができる金額の目安については、一般的な住宅ローンを利用する場合には年収のおよそ7.5倍程度だと考えてください。またフラット35の場合には借入可能限度額の計算方法が公開されています。
年収400万円未満の人の場合には返済負担率の最大が30%、年収400万円以上の人の場合には返済負担率が最大35%までとされていますので、この条件で考えると年収のおよそ8〜9倍程度が利用できる金額の目安となるのです。